常識にとらわれてはいけない
前回の慢性閉塞性肺疾患のじいさんは、実はなかなか粋なじいさんだった。
私が2年前に今の薬局に移った時、
このじいさんも処方せんをうちに持ってきてくれるようになった。
今年の4月に眠剤の処方日数制限が緩和されるまで、
主な眠剤は14日処方までしか保険適応されなかった。
例外は「年末年始で医療機関が休み」と「長期海外旅行」の場合のみ
その理由を記してレセプト請求すると許可された。
患者に頼まれて眠剤を長期処方する場合、
医師は仕方なく処方せんに「長期海外旅行のため」と書いてきた。
もちろんそうそう海外旅行になど行ってるはずはない。
ある日このじいさんはいつもの薬(眠剤含む)30日分の処方せんを持ち込んだ。
「長期海外旅行のため」と但し書きがある。
なんと某ビーチリゾートに1ヶ月滞在するという!
この日の薬歴簿(薬局のカルテ)には、
入国審査用に薬一覧を英語で記して渡したことと、
手荷物品とスーツケースへの薬の振り分けなどを助言したことが記載されていた。
それから半年たって、薬局に監査が入った。
新規薬局の管理状態にケチをつけるための監査で、
薬局を開くと最初の関門となる。
おもに正しい保険請求をしているかが問われる。
あらかじめ怪しいと思った患者をピックアップして調べられる。
監査対象患者の中にこのじいさんが入っていた。
半年間の処方せんと薬歴簿を持参させ、
その中の怪しい1点を攻めてくるのだ。
私はこのじいさんが対象になった時点で、
80歳のじいさんが海外旅行に行くはずがない、
不正請求ではないかと疑っているとピンと来た。
そしてこの日の監査は勝ったと思った。
案の定監査官は、薬歴簿の件の日の記載を見て、
ちょっと動揺というかがっかりした風だった。
結局ケチをつけるところが見当たらず、
処方せんに押すハンコの色が薄いですね、
きちんと押してください。
などとどうでもいい注意をされて終わった。
このじいさん、今は2ヶ月の海外クルーズに行っている。
こんな人の愛人にならなってもいいなとつぶやいたら、
スタッフに引かれた。
私が2年前に今の薬局に移った時、
このじいさんも処方せんをうちに持ってきてくれるようになった。
今年の4月に眠剤の処方日数制限が緩和されるまで、
主な眠剤は14日処方までしか保険適応されなかった。
例外は「年末年始で医療機関が休み」と「長期海外旅行」の場合のみ
その理由を記してレセプト請求すると許可された。
患者に頼まれて眠剤を長期処方する場合、
医師は仕方なく処方せんに「長期海外旅行のため」と書いてきた。
もちろんそうそう海外旅行になど行ってるはずはない。
ある日このじいさんはいつもの薬(眠剤含む)30日分の処方せんを持ち込んだ。
「長期海外旅行のため」と但し書きがある。
なんと某ビーチリゾートに1ヶ月滞在するという!
この日の薬歴簿(薬局のカルテ)には、
入国審査用に薬一覧を英語で記して渡したことと、
手荷物品とスーツケースへの薬の振り分けなどを助言したことが記載されていた。
それから半年たって、薬局に監査が入った。
新規薬局の管理状態にケチをつけるための監査で、
薬局を開くと最初の関門となる。
おもに正しい保険請求をしているかが問われる。
あらかじめ怪しいと思った患者をピックアップして調べられる。
監査対象患者の中にこのじいさんが入っていた。
半年間の処方せんと薬歴簿を持参させ、
その中の怪しい1点を攻めてくるのだ。
私はこのじいさんが対象になった時点で、
80歳のじいさんが海外旅行に行くはずがない、
不正請求ではないかと疑っているとピンと来た。
そしてこの日の監査は勝ったと思った。
案の定監査官は、薬歴簿の件の日の記載を見て、
ちょっと動揺というかがっかりした風だった。
結局ケチをつけるところが見当たらず、
処方せんに押すハンコの色が薄いですね、
きちんと押してください。
などとどうでもいい注意をされて終わった。
このじいさん、今は2ヶ月の海外クルーズに行っている。
こんな人の愛人にならなってもいいなとつぶやいたら、
スタッフに引かれた。
"常識にとらわれてはいけない" へのコメントを書く